俳優松平健(65)が25日、都内で映画「武蔵-むさし-」(三上康雄監督)の初日舞台あいさつに出席した。

今までさまざまな映画、ドラマ、舞台で描かれてきた宮本武蔵、佐々木小次郎の決闘だが、史実に基づいて新たな視点で描かれている。

佐々木小次郎を演じた松平は「小次郎と言いますと、歴代いろいろな方がなさった役。今までと違って、実年齢に近い。美青年ではなく、藩のために、庶民のために武蔵と戦う描き方をしています」と話した。

宮本武蔵役の細田善彦(31)は吉岡一門との、一乗寺下り松の決闘のシーンについて「監督がスポーツ中継のように一乗寺下り松の決闘を撮りたい、と。すごい臨場感でした。前日に雪が降っちゃって、まともに走れないところでやったので大変でした。皆さん滑りながらやっているので、いつ切られるかと思って、先に切りに行きました」と振り返った。

三上康雄監督は「監督というのは作品が勝負するものだと思っているので、あれこれ言いません。皆さんが、どう受けとめるか。皆さんが得心してくれたらというのが本心。皆さんの心に響いたら、うれしい」と話した。