電撃ネットワークの南部虎弾(67)の腎臓移植手術が28日にあらためて行われることになった。

夫人がドナーとなり腎臓手術に備えてきたが、血漿(けっしょう)交換処置がうまくいかず「危険度90%以上」と診断されたことから16日の手術がキャンセルされていた。

南部は「最初は16日に手術を行い、順調に回復すれば今月中にも退院できると思っていたので、手術がキャンセルになった時はショックでした。でも、お医者さんを信頼していましたから」と話す。

南部が糖尿病だと分かったのは5、6年前。「体調が優れず病院で検査を受けたところ糖尿病だと診断されました。足が壊死(えし)状態になって…」振り返る。しかも「あわや左足切断かと思った」という。

当初はインスリン注射をしていたが「面倒だった」ことから主治医に相談し投薬治療に切り替えた。

しかし、腎機能は悪化する一方だった。しかも、腎機能が異常に低下しており「一刻も早く、提供者を見つけ出して手術をした方がいい」と緊急性を告げられた。

とはいえ、問題は腎臓の提供者。すると「カミさんが『私でよかったら』と言ってくれたんです」。ドナーは親族が理想だが「検査の結果、移植は難しい」となった。

奥さんの血液型はA型で、南部はO型。しかも南部は数万人の1人と言われる「RHマイナス」だった。血液型の不適合で「これは無理だろう」と半ば諦め医者に相談したところ「血漿融合剤を投与したら結果次第では可能」言われ、何度も投与したところ、ようやく「手術可能」になったという。

「手術がうまくいったかどうかは1週間ぐらい経たないとわからないようです。でも僕は生命力が強いので大丈夫です。頑張ってきます」。

南部の腎臓移植手術は28日の午前8時から行われる。