4月11日に肺炎のため亡くなった漫画「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチさん(本名・加藤一彦=かとう・かずひこ、享年81)をしのぶ会が14日、東京・青山葬儀所で行われた。

祭壇は「ルパン三世」のジャケットカラーをイメージした3000本の赤いバラで彩られた。また、ルパン、次元、不二子、五右衛門、銭形警部のパネルが配置され、故人がルパン三世の追走劇を見守るような祭壇となった。

14年公開の実写映画「ルパン三世」で主演した小栗旬(36)は「残念です。もっともっと歴史的なキャラクターと生きて欲しかったです」と話した。

ルパン三世を演じる事になった時は、「できればそこに手は出したくないと思いました」と苦笑した。だが、「ありがたいことに先生がやってみようかといってくださったので。今となってはできてよかったです」と振り返った。「先生の言葉のおかげで乗り切れました。大変なキャラだし、みなさんのいろんな思いがありますから、原作のモンキー先生からの言葉は大きかったです」と語った。

また、同作で銭形警部を演じた浅野忠信(45)も、先生の言葉で乗り切れた。「僕は銭形警部だと思っていなかったので、ちょっと自信を持ちきれていない部分もありました。でも先生が『とてもいいよ』と言ってくれて。優しい笑顔とお言葉をいただけて、その後は自信をもって演じることができました」と振り返った。「先生から写真一緒にとろうよと言ってくれて。すごくうれしかった」と続けた。

銭形警部を意識した黒のハットとトレンチコートで参列した。「失礼かとは思いましたが、先生に会う時は、ちょっとでも感じてもらえたらと思って」と説明した。

この日、約400人の関係者が参列した。