映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」(長久允監督)公開記念舞台あいさつが15日、東京・渋谷のシネクイントで行われ、二宮慶多(12)のほか、奥村門土(16)水野哲志(14)中島セナ(13)工藤夕貴(48)池松壮亮(28)らが出席した。

心を閉ざした中学生たちがバンド「リトルゾンビーズ」を組み、成長していくさまを描く青春音楽映画。10代の少年少女がメインキャストを務める。

「第69回ベルリン国際映画祭」ジェネレーション14plus部門のオープニング作品に選出され、日本映画として初めて準グランプリにあたるスペシャル・メンション賞を受賞した。主人公のヒカリを演じた二宮は「海外のお客様の反響がすごくあることを感じました」と喜んだ。

二宮、水野は俳優、奥村は絵描き、中島はモデルとして活動する。「これから俳優一筋か」との質問に、水野以外は否定的な反応。二宮は「僕は将来音楽の道にも進んでみたいと思っています」、奥村は「僕は似顔絵師なので、まず似顔絵を極めていきたい」、中島は「まずはモデルの仕事をやりつつ、これから考えていきたいと思っています」とそれぞれ回答した。

この答えに工藤は「みんなの考えは正しいと思います。内職を持った状態で俳優はちゃんと好きな気持ちでやるのがいいと思います。俳優という仕事も食うのが大変なので」とリアルなアドバイス。子役としてデビューし、長く俳優を続ける池松は「違法薬物に気を付けてもらって…」と意味深に語り、会場の笑いを誘っていた。