24日に放送された俳優窪田正孝(30)主演のフジテレビ系ドラマ「ラジエーションハウス 特別編~旅立ち~」(午後9時)の視聴率が15・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが25日、分かった。

17日まで月曜午後9時枠で全11回放送された連続ドラマは、平均視聴率12・1%、最高視聴率13・8%をマークしていた。

窪田が演じる五十嵐唯織(いがらし・いおり)は、写真には必ず“真実”が写ると信じている診療放射線技師。アメリカで最も権威ある放射線科医から認められた後に帰国して、本田翼(26)が演じるヒロインの甘春杏(あまかす・あん)が放射線科医として勤務する甘春総合病院で働き始める。杏は、甘春総合病院の前院長の娘。父が愛した病院を守りたいと思っている。患者を常に助けたいと思っているが、病院側の人間として、患者よりも病院のルールや効率を優先してしまうこともある。医師免許を持たない放射技師を見下していた杏だが、唯織との出会いで変わっていく。17日の最終回では、放射線技師として働いていた唯織が、医師免許を持っていたことが明かされた。唯織は杏に別れを告げ、世界一の放射線技師になるためにアメリカへ旅立つことを決めた。

特別編では、唯織(窪田)は、杏(本田)との「新しい約束」を胸に、ラジエーションハウスの仲間たちに別れを告げてアメリカへと旅立った。その機内で1枚の写真を見ていた唯織は、不意に背後から「いい写真だね」と声をかけられる。その声の主は、世界的な写真家の菊島亨(イッセー尾形)だった。以前、唯織は、頭痛を訴えて甘春総合病院に搬送されてきた菊島が寄生虫に侵されていたことを突き止めていた。菊島はサンフランシスコ経由でアラスカに向かい、流星群を撮影する予定だという。

同じ頃、甘春総合病院には高校球児の平山良平(前田旺志郎)がやってくる。右ひじの痛みを訴える良平のエックス線検査を始める技師長の小野寺俊夫(遠藤憲一)。良平が将来を有望視されている投手だと知った放射線技師の軒下吾郎(浜野謙太)は、後輩の広瀬裕乃(広瀬アリス)にサインをもらってくるよう命じる。

菊島は、唯織が意中の人に告白できないまま、また離れ離れになると知ってあわれみの目を向ける。そんな直後、機内で外国人男性が突然苦しみだした。アナウンスで医療関係者を探すCAの鶴田夏葉(須藤理彩)や内田彩(東加奈子)たち。すると、乗り合わせていた東和医大の内科医・黒川守が男性の元へと駆け寄った。しかし男性は、発作を起こしていて黒川の質問にも答えられない。その様子をつぶさに観察していた唯織は、男性の腹部に発赤があることに気づいた。