嵐の松本潤(35)が主演し、深田恭子(36)がヒロインを務めるNHKの北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎」(7月15日午後7時30分放送)の完成試写会と出演者会見が3日、都内の同局で行われた。

松本と深田は98年の映画「新宿少年探偵団」以来の共演。深田は「松本さんと、中学生以来のお仕事」と言うと、松本も「そうですね、20年ぶり」とうなずき、深田は昨年のロケについて「北海道での合宿のような生活の中、本当に楽しく撮影させていただきました」と振り返った。

松本は深田の印象について「20年前の次にお会いするのが、高校の時だったんです。高校の1つ上の先輩なので、『センパイだ』、という印象。今回久々にお会いして『あ、どうもセンパイよろしくお願いします』みたいな感じ」と上下関係を明かし、「芝居をさせていただくと、ものすごい純粋な方。いい意味で、毎テイク全部芝居が違う。その時の感覚をすごく表に出される方。よくこんなに変わるな、と」と評価。ただ深田から「それ絶対褒めてない。センパイとも全然思ってない」と言われ、松本はあわてて「カッコイイなと思った。同じようになぞることもできるけどやらずに、その瞬間に出る物を大事にしている。かわいらしい一面もあるんですけど、僕の印象は、腹くくっているカッコイイ女性」とフォローした。

深田は松本について「今みたいに、謎めいていて何をおっしゃるか想像がつかない。ちょっと近づけたかなと思うと、バシャンとなっている時もある」とシャットアウトするポーズを見せ、「興味があります、松本さんに」と笑った

脚本は大石静氏。松本は幕末に蝦夷地を調査し北海道と命名した松浦武四郎、深田はアイヌの女性リセを演じる。大石氏は「松本さん、なかなか返事くれなかったんですよ、オファーして。これは迷ってんだなあと思って。死にそうなくらい待って待って、引き受けていただいた。初の時代劇だし、天下の嵐の松潤として、みっともないことはできないという思いが強かっただろうと想像します」と暴露した。

ただ大石氏は続けて「座長として、扮装(ふんそう)したまま何十分も山を登ったり、とんでもないところでのロケの不満も言わず、リーダーとして、生きざまをみせる形がそのまま作品に出ている。待たされたけど、迷っただけのことはある」と松本を絶賛。松本は苦笑いしながら「若造が引っ張ってすいませんでした。これ本当にやっていいのかな、と一生懸命考えましたね。きちんとした武士やるの初めてで」と頭を下げた。

松本は作品について「撮影をしながら、松浦武四郎の旅をしているかのような時間になったので、北海道はライブとかで何度も行かせてもらってますが、全く違う印象になりましたし、より北海道が好きになりました」と振り返った。

また、くも膜下出血で入院中のジャニー喜多川氏(87)の病状などについては、この日の松本からは言及はなかった。