俳優緒形直人(51)が17日、都内で「第9回衛星放送協会オリジナル番組アワード」の協会特別賞のプレゼンターとして、日本映画放送の杉田成道社長(75)に賞を贈った。

「日本映画専門チャンネル」と「時代劇専門チャンネル」の編成、放送を行う日本映画放送だが、杉田社長はフジテレビ時代はドラマ「北の国から」シリーズの演出家として知られた。緒形は、杉田社長が監督して史上初めて高解像度映像8Kで撮影された、時代劇「帰郷」(時代劇専門チャンネル)に出演している。

緒形は「監督とは24年ぶりになります。これからも時代劇の火をともし続けて、演出もされながら頑張ってください」とエール。88年の俳優デビュー作、映画「優駿 ORACION」や「北の国から」シリーズで何度も演出されている。「師であり、監督であり、うちの母親は恩人と言っております。出来損ないの息子を救ってもらったと。24年間も誘ってもらえなかったのは、嫌われていたのかなとドキドキしたけど、やっぱり監督のしつこい演出はたまんねぇな、と。まあ、OKを出さない、しつこくやる。86歳の仲代(達矢)さんにもやらせる。監督から、OKをもらう喜びといったらない」と笑顔を見せた。

杉田社長が「直人がいい大人になって、いい年の取り方をしている。色気もあるしね。『優駿』の時は、青年座で照明をやろうとしていたのを引っ張り出してきた。400人から500人くらいたいオーディションで、唐沢(寿明)君とか加藤雅也がいたな」と話すと、緒形は「そんなこと、言っちゃっていいんですか」とあわてた。

グランプリに、モンゴルのマンホールに住む少年たちを20年以上も追い続けた、NHK BS1のドキュメンタリー「BS1スペシャル『ボルトとダシャ マンホールチルドレン 20年の軌跡』」が選ばれた。同アワードは衛星放送協会が、有料・多チャンネル放送業界の「オリジナル番組の制作の促進」と「認知向上」を目的に11年に創設した。