俳優三浦春馬(29)主演のフジテレビ系連続ドラマ「TWO WEEKS」(火曜午後9時)の第2話が23日に放送される。

三浦が演じる結城大地は、8年前に殺人未遂容疑で捕まり、5年間服役した過去を持つ。人生に希望を持たず、毎日を刹那的に過ごしている。ある日、結城が店長をしている質店に、かつて別れた元恋人の青柳すみれ(比嘉愛未)が現れる。結城との間に8歳になる娘のはな(稲垣来泉)を産んでいたこと、はなが白血病であることを告げられる。検査の結果、骨髄が適合して、結城は正式にドナーとなる。だが、その直後に、ある人物の策略によって、結城は殺人のぬれぎぬを着せられて逮捕されてしまう。はなへの移植手術は2週間後…。結城は警察のふいを突いて護送車から脱走する。

三浦は主題歌「Fightforyourheart」も歌っている。三浦は「ドラマのストーリーと主人公の心情に沿った、アップテンポで熱く、聞いていて高揚感を感じる曲になったと思います。このドラマのために生まれてきた曲なので、演じる自分の身に浸透していく感覚が印象的でした。レコーディングの際にはプロデューサーから、ミュージカルなどでは挑戦したことがなかった歌い方、音域、フェイクを求められ、それに精いっぱい応えていくプロセスがとても刺激的で興奮しました。この曲を聴いていただくことがきっかけとなって、ドラマに関心を持ち、見てくださる方がいればうれしいです」。岡光寛子プロデューサーは「『娘を救うために2週間逃亡する』というスリリングな展開、そしてヒューマニズムが強いドラマの世界観にスムーズに浸透するような疾走感あふれるメロディーと歌詞に、三浦春馬さん自らが息を吹き込んでくださいました。三浦さんの歌声には以前から数多くの舞台作品で魅了されてきましたが、今回の楽曲では男らしく力強い歌声もあれば、優しく繊細に歌い上げるパートもあり、歌にこめる熱量と卓越した表現力に、あらためて感銘を受けました。人の心の中にある本能を直撃するような歌声が『TWO WEEKS』を一層盛り上げてくれています」と話している。

第2話では、娘のはな(稲垣)の命を救うために結城(三浦)は逃亡を続ける。結城が殺害したとされるホステスの柏木愛(立花恵理)を協力者として、実業家の柴崎要(高嶋政伸)を内偵させていた検事の月島楓(芳根京子)は、その死の真相を探ろうとしていた。そして、愛の遺品の中に、以前渡したはずのデジカメがないことに気づき、そこに柴崎の弱みが隠されているのではないかと考える。

やがて、政治家である久我早穂子(黒木瞳)の口利きで、新米ながら今回の事件の担当検事に抜てきされた楓は、愛がデジカメを質入れしたと思われる結城の質店を捜索する。だが、見つけることはできず、楓は何としても結城にたどり着かなければと躍起になる。

その頃、検問をかいくぐって逃亡したものの、有馬海忠(三浦貴大)たち警察に追い詰められ、行き場を失った結城は、人気のない場所に身をひそめながら8年前のことを思い出していた。

「あいつがまた俺を身代わりにしようとしてる……?」

結城の脳裏に、ある男の顔が思い浮かぶが、次の瞬間、巡回中の警備員に見つかり、結城は息つく間もなく、はなとの約束を胸に再び駆けだす。