社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」のアベ首相こと福本ヒデ(48)が参院選投開票日の21日、都内で政治風刺画集「永田町絵画館」(ワニブックス)発売記念トークライブを行い「参院選挙、勝利したのは吉本興業VS宮迫さんです」と笑いをとった。

「誰よりも早く参院選を総括する」と題して行われたイベント。福本は恒例の安倍晋三首相のマネで「今回の参院選挙、一言で総括するなら、勝利したのは『吉本興業VS宮迫さん』です。びっくりしましたね、まさか、選挙前日に会見を開かれまして、宮迫さんの支持率がぐーんと上がってます。今だったら完全にトップ当選ですね」と、参院選が吉本興業のニュースに完全に食われたことを皮肉った。

福本は「ついでに、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんも、普段活動していらっしゃる時よりも、今の方が支持率が高いと思います。誠実な感じが伝わってきますもんね」と続け、「まさか吉本興業自体が反社会勢力だと思わなかった。みなさんそう思ってますよね」と毒も交えた一言。「今朝もテレビで松本人志さんが発言して。今の社長というのはダウンタウンの元マネジャーなんですね。明日記者会見を開く。どうなるのか…。昨日の宮迫さんの会見と明日の社長会見、そのはざまに参院選挙ですね。完全に政治がお笑いに負けた瞬間。かつてない選挙となりました」と、吉本と政治の双方を皮肉った。

福本の風刺はメディアにも及び「今日の選挙特番も楽しみですね。どれくらい選挙のことやってくれるのか。どのあたり吉本のニュースを絡めてくるのか。絶対そっちの方が視聴率を取れますからね。テレビ朝日は途中に世界水泳を挟んでいるというね。どれだけテレビ局がブレた選挙報道をしてくれるのか。楽しみにしています。注目してます」と話した。

そのほか、与党が憲法改正に必要な3分の2の85議席を取るかどうかについては「維新の会というフラフラの勢力があります」。公職選挙法上の政党要件を満たすかが危ぶまれる社民党についても「絶滅危惧種」と説明するなど、参院選のポイントを語った。