漫画家の小林よしのり氏(65)が、一連の騒動に揺れる吉本興業について「『笑い』をやる者が、権力に媚びをうるような堕落を呈しているから、こんな事態になったのだ」と私見を述べた。

小林氏は23日更新のブログで、雨上がり決死隊の宮迫博之らの会見と、岡本昭彦社長の会見に言及。「世間は宮迫と亮に圧倒的に同情的で、吉本の岡本社長を悪人にしてバッシングしているが、記者会見で初めて見た岡本社長は『なんや、普通のアホで迂闊で不器用なおっさんやないかい』という印象だった。それに対して宮迫の記者会見は『なかなか狡猾で芝居がかってるな』というのがわしの印象だった」とつづった。

吉本興業に対し体質の改善を求める声が内外からあがっているが、小林氏は「もし吉本興業を一般企業にしたいなら、50人くらいの芸人と契約書を交わして、最低賃金を保証するしかない。あとの5950人は、吉本芸人として食ってくことはできなくなる」と指摘。さらに「吉本興業は、維新の会や安倍政権という権力者ともズブズブで、反社会勢力とも繋がる緩すぎる企業であり、そもそも『笑い』をやる者が、権力に媚びをうるような堕落を呈しているから、こんな事態になったのだ。『笑い』をやる者は、権力者に媚びを売ってはならない」と持論を展開して痛烈に批判した。