ヒーローショーの“聖地”とされる東京ドームシティアトラクションズ内の屋内劇場「シアターGロッソ」に出演していた女性が、セクシャルハラスメントを受けていたとSNSで告発した問題で、ショーを制作する東映が19日、ハラスメントに関与していた社員・スタッフらに厳正な処分を行ったことを公式ホームページで報告し、スタッフ全員に対するハラスメント講習を実施するなど再発防止に取り組むとした。

同社は今回のハラスメント告発に関する最終調査結果として声明を発表。関係者やファンに謝罪した上で、「ハラスメント等に関与した株式会社東映エージエンシー社員1名に対しては、本来同社が委託先の会社に対してもハラスメント等が発生しないよう注意すべき立場であったことを踏まえ、同社の社内規定に基づき厳正な処分を行いました。当該社員1名に関しては、今後のヒーローショーの制作にも関与させないことといたします。また、委託先の会社に所属するスタッフ等に関しては、委託先の会社において、ハラスメント等の内容に応じた出演停止も含む厳正な処分を行いました。このような報告内容について被害を受けた方及びそのご家族とお話をさせていただいた上で、処分の内容並びに今後の再発防止策についてもご理解をいただくことができました」と報告した。

また、再発防止策として、ヒーローショーに関わるスタッフ全員に対するハラスメント講習を定期的に実施するほか、匿名で相談可能な外部の通報窓口を設置したことを報告。さらに「当社、株式会社東映エージエンシー、委託先会社がそれぞれハラスメント対策担当者を置き、各担当者が連携を取ることで、ハラスメントを未然に防止するとともに、ハラスメントの状況を早期に共有し対応ができるよう努めて参ります。同時に第三者の専門家による定期的な聞き取り調査も実施し、第三者の専門家とハラスメント対策担当者の連携を密にしていくことによって、現場の声を取り入れよりよい体制が構築できるよう改善を続けて参ります」とした。