NHKは22日、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の追加キャストとして、浅野忠信(45)チュートリアル徳井義実(44)安藤サクラ(33)の3人を発表した。

浅野は自民党幹事長で、初のオリンピック担当大臣を務めた川島正次郎役。ナンバー2のポジションを好んだ戦前戦後の大物政治家であると同時に、粋な遊び人で花柳会にも通じ、日本画や歌舞伎を愛する文化人でもあった。浅野は局を通じ「大河ドラマにはなかなか縁がないと思っていたので、大変うれしいです。ナンバー2という生き方や、粋でしたたかな二面性も魅力的で、自分に向いている役だと思っています(笑)」とコメント。脚本の宮藤官九郎には「映画で共演したり、バンド活動でも“対バン”したりしていますが、そうしたなかで僕という俳優を理解してくださったとありがたく感じています」と感謝した。

徳井は64年東京オリンピックの女子バレーボール監督、大松博文役。実業団「日紡貝塚」で175連勝の記録を打ち立て、オリンピックでも「回転レシーブ」を考案。流行語にもなった「おれについてこい!」という鬼コーチぶりで金メダルに導いた。徳井は「宮藤さん脚本の大河ドラマですし、阿部サダヲさんも大好きなので、めちゃくちゃうれしいです」と喜び「中学・高校とバレーボールをやっていたので、“鬼の大松”のことは知っていました。『そんな怖いイメージ、俺にはないし…』と一瞬ひるみましたが、大松監督を演じられるのはすごく光栄なことだと感謝しています。あの日のバレーボール少年に『お前は将来、大松監督をやるんやぞ!』って言ってあげたいです」と意欲を語った。

安藤は同じく、「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボール代表の主将、河西昌枝役。ポジションはセッター、あだ名は「馬」で、日本に当時、大ブームを巻き起こした。徳井演じる大松監督との壮絶な練習と強い師弟の絆は今も語り草となっている。安藤は「ドラマも終盤でまさか呼んでいただけると思ってもなかったので、とってもうれしいです。セリフは多くないのですが、現場に行くとその一言に込められている熱量に驚かされ、東洋の魔女のすさまじい覚悟を感じながら撮影しています」とコメントした。