奥田民生(54)が、周防正行監督(62)の新作映画「カツベン!」(12月13日公開)のエンディングテーマを歌うことが16日、分かった。

同作は、映画が活動写真といわれていた100年ほど前の活動弁士を描いた。物語の世界観を出すため、奥田は、101年前の1918年(大7)発表の「東京節」をアレンジした「カツベン節」を歌う。

<歌詞>パイのパイのパイというコミカルな歌詞で知られる「東京節」は、発表直後から流行し、ザ・ドリフターズらのカバーもあって、幅広い世代の耳に残る曲。脚本の片島章三氏が「カツベン!」用に歌詞を書き換えた。

奥田は「『カツベン!』から昔の人の体力と気力のすごさを感じました。子供のころ、大人たちが歌っていた感じ、ムードを思い出してやりました。昭和の生まれなので、この歌が持っていた心は分かる」とコメントした。

「東京節が持つ時代感を現代に通じる味わいに変えることができる歌手」として奥田にオファーした周防監督は、奥田の「カツベン節」を聞いて「楽曲、映画の狙いを見事に表現してくれた」と満足している。