女優上野樹里(33)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の第10話が16日、放送される。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事の父・平(時任三郎=61)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり=47)の遺体は見つかっていなかった。そして、父の同僚でもある刑事・桑原真也(風間俊介=36)と結婚して、4歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。

第10話では、朝顔(上野)は、幼なじみの三郎(きづき)の妻・結衣(松長ゆり子)の死因鑑定を手伝わせてほしいと法医学教室の主任教授・夏目茶子(山口智子)に申し出る。もしまた手が震えたら、茶子や同僚の藤堂(板尾創路)、光子(志田未来)が代わってほしい、と訴える朝顔。その思いを受け止めた茶子は、朝顔の願いを聞き入れる。一方、平(時任)も捜査への参加を直訴し、今回の案件に違和感を抱く検死官の丸屋大作(杉本哲太)とともに改めて実況見分に向かう。

警察は、結衣が次男・陽斗(遠藤千空)への授乳中に眠ってしまい、顔を圧迫された陽斗が病院に運び込まれた件で虐待を疑われたことを掴んでいた。その際、三郎は結衣を叱責したという。また、1週間前、結衣が自転車で転倒したというケガも、三郎によるDVではないかと疑っていた。

三郎の家を訪れた朝顔と茶子は、階段の高さや角度だけでなく、壁なども丹念に調べていく。結衣のスマートフォンなどを押収した平と丸屋は、不審者が侵入した可能性も考え、家全体の指紋を採取する。

法医学教室に戻った朝顔たちは、ダミー人形を使って落下実験を行う。その結果、1階にミルクを取りに行く際に足を滑らせたのではないかという三郎の証言や、三郎が2階から突き落としたとする警察の見立てのどちらも、傷の付き方や倒れていた姿勢と矛盾することが判明する。

 

一方、桑原(風間俊介)は、県警本部がマークしていた建設会社に関わりがあるらしい刺殺事件を追うことになる。