レオナルド・ディカプリオとの初共演作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(8月日本公開)が成功を収め、最新作「Ad Astra (原題)」が20日に全米公開と、乗りに乗っているブラッド・ピット(55)。米GQ誌インタビューで、年齢を重ね、人生観や価値観が劇的に変化したことについて赤裸々に語っている。 

ピットは30年間におよぶ俳優としてのキャリアを振り返るとともに、クリスチャン・ベールやトム・ハーディーら若手俳優の活躍を称賛。その一方で、今も演じることを楽しんではいるものの、製作サイドに回るほうが心地よくなってきていると語った。

若い頃は興味深いキャラクターを探し出し、ただ演じようと必死だったというが、「ある時、クソくらえと思った。面白い人生を生き、リアルな体験をしていれば、全てがうまく回るということに気づいたんだ」と、最近は仕事よりも、私生活の充実に重きを置いていることを明かした。

50台も半ばとなり、時間の大切さを実感しているというピットは、人生観の大きな変化について、「もう、ジジイなんだよ!」と自嘲。

「人間関係のいいことも悪いことも、人生の勝ち負けも経験した。でも、年を取ると、勝ち負けなどどうでもよくなる。誰と、どう時間を過ごすかのほうが、今の僕にははるかに大事なことなんだ」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)