サッカー日本代表・長友佑都の専属シェフ加藤超也(たつや)氏(35)が19日、都内イベントで、長友の料理人見習いになるために今年3月にトルコに移住しわずか2カ月で帰国したお笑い芸人の三瓶(42)の話題についてコメントした。

加藤氏は内田理央(27)とともに、体に蓄積されにくく美容に効果のある中鎖脂肪酸(MCT)の効果について伝える、「日清オイリオ MCTメディアセミナー」トークイベントに参加した。

イベント後、加藤氏への取材で「3月から、お笑い芸人の三瓶さんが…」と質問が飛ぶと、主催者から「すいません」と制止が入った。ただ続けて、それまでの会話を受けて、報道陣から「長友の『もっと前から食生活にこだわっておけば良かった』という思いが、春からの料理人の人員増強の理由か」という質問が飛んだ。加藤氏は「いえ。彼とは4年やっているんですけど、よく話すのは、(長友が)体のコンディションが変わったというのを実感している。彼もアスリートですし、次世代にその大切さを伝えていきたいという思いが非常に強くあり、私自身も彼の希望に応えるように、若手の選手から依頼があれば、ヨーロッパなどに1週間なり飛んで、食事のサポートやレシピ、何を食べれば良いのかというものを伝える活動が、物理的に増えてきた。そういったところで、(長友を)サポートできない状況になることを想定しての対策」と、見習いを入れた経緯を明かした。

さらに「次世代の見習いの人に期待したこと、どういった関係性を築きたかったか」という、三瓶を念頭にした質問についても、加藤氏は「一番は、料理の内容もそうなんですけど、本当に大事なのはハート。選手のことをどれだけ愛しているか。思い、覚悟を持ってやれるかということは、こういうサポートって、大げさな言い方ですけど家族同様の気持ちでないとできないサポートですから。そういった意味では、そういう気持ちをしっかり持っている人間というのは重要」とハートの重要さを説いた。

三瓶はこれまで番組などで、トルコが「何もかも合わなかった」などと理由を答えている。加藤氏はトルコが合う人、合わない人という質問にも、主催者の制止を気にせず、「合う合わないは人それぞれ。トルコ以外でも言えることだとは思うんですけど、その国々に応じた食材の流通は違いますから、食材的に合う合わないはあるかもしれない」とコメント。自分自身を適応させる必要があるのでは、との指摘に「自分主語というよりも、こういったサポートをする、という覚悟を持ってやっている以上、今はトルコですけど、どこのリーグにいつ行くかは、サッカー選手は分からない。そういった意味では、いつどこに行っても、いつも通りのサポートができるということはすごく重要」と、専属料理人の心得を語った。

三瓶は長友の妻である平愛梨(34)の親友。今年3月、16年半にわたってレギュラー出演していたフジテレビ系「もしもツアーズ」を卒業して転身を決断したが、わずか2カ月で帰国していた。