欅坂46が19日、東京ドームで、全国ツアーの千秋楽公演を開催した。前日18日とこの日の2公演が、同所では初のライブ。右ひじ負傷のためパフォーマンスを一部セーブしていたセンター平手友梨奈(18)もフル出演し、ステージ完全復帰を果たした。

冒頭、制服姿の平手が1人で登場。スポットライトを浴びながらゆっくり右手を挙げ、ピアノの鍵盤を1つはじくと、恒例の序曲が流れてライブがスタート。ロックナンバー「ガラスを割れ!」で激しく腕を振り下ろし、ファン5万人を沸かせた。

欅坂46は15年8月に結成し、16年4月に「サイレントマジョリティー」でデビュー。結成から4年で大舞台に到達した。キャプテン菅井友香(23)は「欅坂46が、東京ドームにやってまいりました!! まさか千秋楽でこの東京ドームに立たせていただくなんて。感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔であいさつした。

佐藤詩織(22)は「1期生21人で始まって、こんなに大きな会場でライブができるなんて思っていなかったので…すごく感慨深いです。2期生も入ってきて、欅坂も大きくなっていって。感謝の気持ちでいっぱいです」と涙した。副キャプテンの守屋茜(21)も「友香と一緒に、ずっとドームでやりたいって言ってたんだよね。感無量です」と喜んだ。

ツアー初参戦だった2期生も、感謝と自覚を口にした。田村保乃(20)は「欅坂にしかできないライブを、精いっぱい、全部全部、出し切りたいです」と意気込み、松田里奈(19)も「届けよう、本当に!」とうなずいた。森田ひかる(18)は「東京ドームでライブがやれるって、本当にすごいことだし、一生忘れられない出来事になると思う。ここにいる皆さんとたくさん思い出を作って、存分に楽しめたらなって思います!」と話した。

平手はけがのため仙台と横浜公演を欠席、大阪と福岡公演では一部のみの出演にとどまっていた。この日は1曲目からフル出演。「二人セゾン」の間奏ではキレのあるソロダンスを見せた。「アンビバレント」では側転も披露し、ファン5万人を熱狂させた。

本編ラストの「太陽は見上げる人を選ばない」では、5万人のファンと一緒に大合唱。小池美波(20)が「みんなのことが、大好き~!」と叫ぶと、ファン5万人から大歓声を浴びた。菅井は「皆様1人1人のおかげで、ここに立っていることができます。みんなに出会えて、欅坂で、本当によかったです!」と感謝。「これがゴールではなく、もっともっと乗り越えて、この全員で頑張っていきたいと思います。期待していてください!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。

アンコールでは、平手センターの形では17年大みそかの「NHK紅白歌合戦」以来となる「不協和音」を披露した。紅白では、2回目のパフォーマンス中に平手らが過呼吸のような症状で倒れていた楽曲だが、1年9カ月ぶりに封印が解かれた。曲中で平手が「僕は嫌だ!」と叫び、卒業した長濱ねる(21)が担当していたパートの「僕は嫌だ!」を田村が絶叫すると、ドームが揺れた。

さらに、ダブルアンコールでは、平手のソロ曲で、主演映画「響 -HIBIKI-」の主題歌、「角を曲がる」を初披露。平手が「ありがとうございました」とお辞儀し、大歓声を浴びた。