タレントで女優の大原優乃が、今月8日に20歳の誕生日を迎えた。グラビアを席巻し、2冊目の写真集「吐息」(集英社)も発売するなど勢いに乗るが、話を聞くと、常にあるのは「危機感」という。

大原は09年の10歳の時にDream5の一員としてデビューした。14年に「妖怪ウォッチ」ブームに乗って、「ようかい体操第一」でブレーク。当時、イベントを取材した記憶があるが、子どもを中心に多くのファンが駆けつけていたように思う。年末の日本レコード大賞やNHK紅白歌合戦にも出場し、まさに順風満帆だった。

ところが、グループは16年末に活動終了。グループではダンサーで「7~8年やってきて、これからダンスで食べていきたいと考えていた時でした」というタイミングだったという。いきなりソロで活躍できるほど甘くはなく、半年間近く仕事がない時期も経験。まだ高校生だった少女は「焦りも感じられないくらい危機感がありました。何かに挑戦しないと、このまま終わってしまうと…」と、思い悩んでいたという。

そんな時、それまではコンプレックスだったという“ナイスバディー”を武器に、自らグラビア挑戦を決意。瞬く間に各誌のひっぱりだこになった。昨年は、年間で最も表紙を飾った「カバーガール大賞」を受賞。今年も連覇する勢いで、少年誌、青年誌を中心に表紙を飾っている。

20歳を迎え「10歳でこの世界に入って、礼儀とかいろいろ教えていただいて、恩返しのスタートラインだと思っているんです」とどこまでも謙虚な姿勢と、いい意味での危機感を種に、女優として、タレントとして、さらに大きな花を咲かせそうな予感がする。【大友陽平】