大みそかに放送される「第70回NHK紅白歌合戦」で、今年7月に亡くなったジャニーズ事務所前社長、ジャニー喜多川氏(享年87)を追悼する企画が検討されていることが14日、分かった。

過去の紅白ではタレントや作詞・作曲家の追悼コーナーが放送されたこともあったが、芸能事務所関係者では異例となる。

複数の関係者によると、少年隊やSMAP、嵐など、数々の人気アイドルを世に送り出したジャニー氏の功績をたたえ、追悼企画が検討されているという。ギネスブックにも「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」などの3部門で認定されており、実績は芸能界でも際だっている。

NHKや紅白との縁も深い。62年にジャニーズ事務所を設立したジャニー氏は同年、事務所初の所属タレント、初代ジャニーズをNHKバラエティー番組「夢であいましょう」にバックダンサーとして出演させ、芸能界デビューさせた。初代ジャニーズは65年に紅白に初出演。以降、多数のジャニーズ事務所所属アイドルが紅白のステージに立ってきた。近年では毎年複数のグループが出演し、中居正広(47)V6井ノ原快彦(43)嵐らが、白組の司会も務めている。

複数の関係者によると、詳しい企画内容は未定だが、ジャニーズタレントがNHKの番組に出演した際の秘蔵映像などが放送されるとみられる。年の瀬にジャニーズの“息子”であるタレントたちが集まり、天国の“父親”に向けてジャニー氏が手がけた楽曲を合唱する可能性もある。