86年の日本初演から35年目を迎える人気ミュージカル「アニー」の、来年4月25日から5月11日の新国立劇場・中劇場公演に出演するアニー役と孤児役の合格発表が20日、都内で行われた。アニー役に、ともに小5の徳山しずくさん(10)川原菜摘さん(11)の2人が選ばれた。

徳山さんは「今の気持ちは夢のようです。ミュージカルの中で1番アニーが好きで、アニーはいっぱい希望を持っていて、すごく人に勇気を与えているから、自分も希望を与えられるアニーを演じたい」とコメント。来年は東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開催で海外観光客の増加も期待される。徳山さんは「海外の方は日本語が分からない方もいるから、演技で何を言いたいか伝えたいと思います」と意欲を語った。

川原さんは「ずっと目指してきたので、すごくうれしいです。明るい、かわいいアニーになりたいです。舞台の奥の人を笑顔にできたらと思います」と話し、五輪パラの年に向けても「海外の方も、アニーも一緒に見てくれるかもだから、わかりやすい表現でやりたい」と話した。

今回のオーディションは年長から中学3年までが対象。動画・書類審査を通過した433人の中から実技審査を経て、アニー役2人、孤児役12人の計14人が決定した。