俳優阿部寛(55)主演の連続ドラマ「まだ結婚できない男」(火曜午後9時)の第6話が12日、放送される。

前作の「結婚できない男」以来、13年ぶりの人気シリーズの第2弾。阿部が演じる独身の建築家・桑野信介は偏屈で皮肉屋。趣味のクラシック音楽を大音響で聞いて、その音色に合わせて指揮棒を振りながらうっとりする“性癖”を持つ。

桑野の母親・育代を演じる草笛光子(86)は、13年ぶりに共演する阿部について「変わってらっしゃらないですね。逆に100歳まで仕事してくださいねと言われたので、私が100歳になったらあの人70歳でしょ。その時にまた親をやったら、あの人『まだまだ結婚できないじいさん』になっちゃう。想像したらおかしくて、心の中で大笑いしちゃった」と笑っている。

第6話では、桑野(阿部)の悪口を書き連ねてを悩ませる「やっくんのブログ」が、ついに検索ランキングの3位にまで浮上した。いまだ正体が分からず、このままでは1位になる日も近いと焦る桑野は、弁護士の吉山まどか(吉田羊)にいら立ちをぶつける。2人がいつものように言い争っていると、そこへまどかのいとこの亮介(磯村勇斗)が現れる。

亮介は弁護士を目指して勉強中で、忙しいまどかを手伝うために長野から上京してきたという。しかし実は、同じく弁護士で、娘に自分の事務所を継いでほしいと願うまどかの母から、まどかが地元に戻らない理由を探ってくるよう、密命を受けていた。

そんな母の魂胆を見抜いたまどかは、かつて母親との間に何があったのか、自分の過去を亮介に打ち明けることに。しかし、亮介を連れて田中有希江(稲森いずみ)が店長を務めるカフェに向かうと、間が悪いことに、そこには桑野の姿が。

まどかの話を聞いた桑野は案の定、黙っていられず、いつものように皮肉を連発してまどかを怒らせてしまう。しかし、そんな2人のやりとりを見ていた亮介は、あることを思いつく。

一方、以前から、同じジムに通う薬丸(デビット伊東)こそが“やっくん”ではないかとにらんでいた桑野は、仕事のパートナーの村上英治(塚本高史)の手を借りて証拠集めに奔走する。やがて、疑惑が確信へと変わった桑野は、ジムのサウナで薬丸を追いつめる。