ミュージシャンの野宮真貴(59)、タレントのデビット伊東(53)が11日、都内で映画「サイゴン・クチュール」のグエン・ケイ監督来日記者会見、トークショーに出席した。

18年にベトナムを訪れ、同国の民族衣装アオザイをオーダーメードで仕立てた野宮は「ファッションを使った映画ですし、カラフルでキュートでポップで90年代に私が着ていたような60年代の洋服をたっぷり味わえる。久しぶりにワクワクする楽しい映画」と話した。

ベトナムでドラマ出演経験があり、ホーチミンにラーメン店を出したデビットは「(作中の)『基本を大事にしろ』というお母さんの言葉が大好き。ラーメンも芸能界も同じで基本を大切にしないといけない」とアオザイ屋の母が、新しいファッションを好みアオザイを嫌う娘(主人公)にかけた言葉に共感した。

「もし役者として野宮とデビットを出演させるならどんな役になるか」と問われたケイ監督は「3作目は『京都クチュール』の予定です。2人には2人のオーダーのキャラクターを作って出てもらう」と早くもオファーを出した。デビットを「すごいハンサム」と評価し、野宮については「スタイルがよい。一番いいアオザイを着てもらう。10着は用意する」と構想を話した。