米テレビ局E!が主催するピープル・チョイス・アワードの授賞式が10日、ロサンゼルスで開催され、交通事故で重傷を負ってリハビリ中の俳優ケビン・ハート(40)が映画部門の最優秀コメディー演技賞を受賞して9月の事故後初となる公の場への登場を果たした。また、映画部門では歴代世界興行で1位を樹立した「アベンジャーズ/エンドゲーム」が映画賞とアクション映画賞、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrの男優賞の3冠に輝いた。

ピープル・チョイス・アワードは一般ファンの投票で決まる賞で、映画、テレビ、音楽部門に分かれて毎年受賞者が発表されている。

ハートは生死をさまようような大事故を振り返り、「まず最初に神様に感謝します。本来、ここにいる必要はなかったのだから。おかげで人生に感謝するようになった。妻と子供たちにありがとうと言いたい」と受賞スピーチし、会場からは大きな拍手が沸き起こった。また、男優賞を受賞したダウニー・Jrは、昨年11月に亡くなったマーベル・コミックの生みの親として知られるスタン・リー氏をしのび、「今は亡き偉大なスタン・リー。これを相棒であるあなたにささげます」と感動的なスピーチを行った。(ロサンゼルス=千歳香奈子)