自身の過去の楽曲をテレビで披露できない可能性が浮上していた米歌手テイラー・スウィフト(29)が、24日に行われるアメリカン・ミュージック・アワード(AMA)で予定通りパフォーマンスを行える見通しとなった。スウィフトは昨年11月まで所属していたレーベル、ビックマシン・レコードから過去の楽曲を披露しないよう圧力をかけられているとSNSで訴えていた。

ビックマシン・レコードを買収した音楽マネジャーのスクーター・ブラウン氏が原盤権を盾に演奏を妨害していると明かしていたスウィフトだが、このほどビックマシン・レコードが米ピープル誌に、「契約アーティストはテレビの生放送やその他のライブ配信メディア等でのパフォーマンスに関して、レーベル側に許可を得る必要はない」と声明を発表。スウィフトの名前は出されていないものの、これによってAMAでのパフォーマンスにゴーサインが出たと米メディアは伝えている。

声明では、パフォーマンス後に互いに合意したメディアで配信したり、再放送することに関してもライセンス契約を締結したとしており、スウィフトのAMAでのパフォーマンスを放送することにも支障はなくなったとみられている。スウィフトは、過去10年で最も輝かしい功績を残したアーティストに贈られる特別賞「アーティスト・オブ・ザ・ディケイド」を受賞することが決まっており、授賞式ではレーベル移籍後にリリースした新アルバム「Lover」だけでなく、この10年間のヒット曲をメドレーで披露することが実現しそうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子)