米ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のギタリスト、エディ・バン・ヘイレン(64)が先週、がん治療による合併症で緊急入院したことがわかった。

バン・ヘイレンは腸の問題により、腹痛を患い入院したというが、関係者は米情報サイトTMZに、喉頭がんの治療のための薬に反応を起こしたためだったと語っている。

しかし、17日には無事に退院し、バンドのベーシストを務める息子のウルフギャングとリハーサルを行うなど、経過は良好のようだ。

バン・ヘイレンは先月、喉頭がんにより過去5年間にわたり闘病中で、ドイツへ度々渡り、放射線治療を受けていることが明らかになった。2000年に舌がんと診断されたバン・ヘイレンは、3分の1ほどの舌の筋肉を切除したが、その後、がん細胞が喉に転移したため、その切除手術も行っている。

バン・ヘイレンは2015年のインタビューで、金属のギターピックをよく口に加えていたために舌がんになった可能性があると示唆。さらに、ヘビースモーカーである上に、麻薬を大量に使用していたことなども潜在的な理由として挙げ、「あくまで持論だが、ドクターたちも可能性はあると言っている」と語っていた。

80年代から90年代にかけて絶大な人気を誇った「バン・ヘイレン」は、全世界で8000万枚以上のアルバムセールスを記録。1992年にグラミー賞を受賞し、2007年には「ロックの殿堂」入りを果たしている。(ニューヨーク=鹿目直子)