高畑充希(27)主演の日本テレビ系連続ドラマ「同期のサクラ」(水曜午後10時)の20日放送の第7話の平均視聴率が12・2%(関東地区)だったことが21日、ビデオリサーチの調べでわかった。今作としては最高。

第1話は8・1%、第2話は9・5%、第3話は9・3%だった。第4話で11・5%、第5話で11・8%、第6話は11・7%を記録し3週続けて2桁に乗せていた。

来週27日水曜は、「ベストアーティスト2019」の放送のため「同期のサクラ」の放送は休止となり、第8話の放送は12月4日水曜となる。

高畑演じるサクラこと北野桜が、大手ゼネコン花村建設に入社し、故郷の離島に橋を架ける夢に向かっていくストーリー。周囲に忖度(そんたく)せずマイペースなサクラと同期入社の月村百合を橋本愛、木島葵を新田真剣佑、清水菊夫を竜星涼、土井蓮太郎を岡山天音が演じる。人事部の火野すみれを相武紗季、人事部長の黒川森雄を椎名桔平が演じる。物語は09年から1話1年、10話で10年分が描かれる。脚本の遊川和彦氏をはじめ、スタッフは同じ高畑主演で高視聴率を記録した同局17年ドラマ「過保護のカホコ」チームが制作している。

第7話でサクラは出向を命じられた花村建設の子会社で入社7年目を迎えた。サクラは故郷の島に架かる橋が着工し、直接工事には関われないものの祖父の柊作(津嘉山正種)と共に橋を渡るのを楽しみにする。

モデルハウスで新築の家の販売会をしていたサクラは人事部時代の上司・黒川から「島に架かる橋に問題が起きた」と突然呼び出される。急いで本社に駆けつけ、土木部へ行くと、そこには人事部長から常務に出世した黒川と、かつてサクラと衝突した土木部の担当役員・桑原(丸山智己)がいた。黒川は橋の着工後に想定より地盤が弱いことがわかり、もし完璧を期すのであれば基礎を予定より深く打ち込まなくてはいけないと話す。今の深さでも安全基準はクリアしているため問題はないのだが、うわさが広がり島民の間に不安が広がっているため、サクラは島の出身者として現地の説明会で島民を説得してほしいと頼まれた。調査会社の資料を見て今のままでも安全基準に問題がないことに納得したサクラは、島の説明会に行くことを決めた。その夜、サクラは百合、葵、菊夫、蓮太郎といつもの喫茶店で美咲島に行く話で盛り上がる中、蓮太郎は1級建築士の試験に受かったことを報告し、さらにすみれと付き合っていることを明かす。そして島での住民説明会前日。サクラの故郷を見ようと同行した同期たちと島の建設予定地に立ったサクラは感慨深く満面の笑みをこぼす。

柊作がずっと体調不良をサクラに隠していたことを島民に聞いたサクラは実家の祖父の元へ向かう。病院に行くことを勧めるが、柊作は都合の悪いことは聞こえないふりをする。

その夜、サクラの実家を訪れた同期たちは柊作自慢のコロッケが並ぶ食卓を囲み、楽しい夜を過ごす。入社してからの思い出話に花を咲かせるサクラと同期の姿をホッとしたように見つめていた柊作だが、サクラが席を外した隙に「話がある」と同期たちに怖い顔で自分の死期が近いこと、サクラをよろしく頼むとお願いされる。

翌朝、住民説明会に向かおうと実家を出たサクラの前に現れた葵は、橋の工事について、経費削減で強度に不安があることを伝える。その事実を住民説明会で伝えれば着工はかなわないかもしれない。しかし橋を架けるという夢はあきらめられない。

夢の実現を前に究極の選択を迫られるサクラは同期やすみれに励まされる。住民説明会で夢の話をし、「橋は架けられない」と基礎の深さは足りていないこと、コンクリートの成分が十分に足りていないことを涙を流しながら明かした。

説明会後サクラは桑原に激怒される。説明会を終えて実家に帰ると柊作は亡くなっておりサクラは泣き崩れる。

サクラは四十九日を終えて自宅に戻ると柊作からファクスが来ていた。それをみた途端、これからどうすればいいのか、コロッケが食べたいと殴り書きで書いたファクスを送るがもちろん返事はなく緊張の糸が切れて部屋をめちゃめちゃにしてしまう。

サクラと連絡がつかなくなり、百合が心配して見に行くと、サクラは「大丈夫です。仕事に行かなければ」と出発する。

また病室のシーンで黒川が寝ているサクラに解雇することを告げる。