NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の最終回が15日、放送枠を通常の43分間から約57分間に拡大して放送され、同作の脚本家の宮藤官九郎氏もタクシー運転手役で出演するなどして盛り上げた。

視聴率的には低迷し、10月13日の放送では3・7%(関東地区)と、大河ドラマ史上最低となる数字を記録していた。さらに出演者の不祥事が追い打ちをかけるなど苦しい状況だった。一方で、内容は悪くないと支持する声も少なくなく、いろんな意味で話題を呼んだ作品だった。

最終回は、1964年10月10日の東京五輪開会式当日の様子を中心に、時折、当時の映像を織り交ぜながら描かれた。後半の主人公の田畑政治(阿部サダヲ)が国立競技場のスタンドに感慨無量で立っていると、そこへ足袋を履いた前半の主人公の金栗四三(中村勘九郎)が現れ、前半、後半の主人公が顔を合わせる場面からスタート。その後、東京五輪の開会式が始まり、スタンドで「万歳」の大合唱が起こり、ブルーインパルスが東京の大空に五輪を描く様子なども登場した。