ヘンリー王子が13日、家族サミットが開かれたサンドリンガム離宮に早めに到着し、エリザベス女王に個人的に陳情したとの報道が浮上した。サミットは午後2時から始まったが、ヘンリー王子は一足早い午前11時40分頃に到着する姿が目撃されている。

王子の友人らは英デイリーメール紙に、「ヘンリーはチャールズ皇太子やウィリアム王子と会う前に、彼の事情を女王に説明したかった」と明かした。ヘンリー王子と女王はその後、皇太子とウィリアム王子も交え、2時間半にわたり冷静に話し合ったという。

同紙によると、バンクーバーに滞在中のメーガン妃も当初、電話で参加するとみられていたが、ヘンリー王子がその必要はないと判断。王室側も、極秘の家族会議の内容が第三者に盗聴される可能性を懸念したため、中止したという。

女王はサミットを終えた午後5時ごろ、ヘンリー王子夫妻を全面的に支援するとの声明を発表。夫妻の希望どおり、カナダと英国で生活することにも同意する意向を示した。数日後には、最終決定に至る見込みであるとしている。

またUSウィークリー誌は内部関係者の話として、ウィリアム王子夫妻は今回の離脱騒動で、フィリップ殿下の健康状態も思わしくなく、次男アンドルー王子も未成年者との性行為スキャンダルで1カ月前に引退した今、93歳と高齢の女王にかかる精神的ストレスを心配していると報じている。(ニューヨーク=鹿目直子)