俳優沢村一樹主演(52)のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の20日放送の第3話の視聴率が8・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが21日、分かった。前回の10・7%より2・1ポイント、ダウンした。

初回から10・6%、10・7%だった。

日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した“未来の犯罪者”を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称「ミハン」。この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村)は、元公安のエリート刑事。だが、ミハンシステムによるテストケース「0号」の冤罪(えんざい)事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々(ひょうひょう)としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。

第3話で、ミハンが新たな危険人物を割り出す。それは、名門バレエ団に所属する日本バレエ界のホープ・八尋舞(山口まゆ)だった。舞は、ネットを利用して致死量のヒ素を入手しており、毒物による殺人を扱ったサイトを何度も閲覧していた。山内徹(横山裕)は、舞が1週間後に開催される世界的なコンクールにエントリーしていることにも注目する。舞は、ライバルである英才教育を受けてきた同じバレエ団の瀬川綾乃(我如古りな)を狙っているのか。

井沢(沢村)たちは、潜入捜査を進めると同時に、舞の部屋に監視カメラを設置した。その直後、重傷者が出た資材落下事故を目撃した舞が、意識を失って病院に搬送される。しかも舞は、そのショックで記憶を失う。重い病気で入院中の親友・安達智花(古川琴音)のことも覚えていないことが分かった。記憶を失ってから、最近のスランプがうそのように、調子を取り戻す舞。舞は記憶と一緒に殺意まで失ったのか。井沢たちは、初めての事態に舞の動向を注視した。