第26回全米俳優組合(SAG)賞の授賞式が19日にロサンゼルスで行われ、「ジョーカー」のホアキン・フェニックス(45)が主演男優賞に輝いた。

主演女優賞は「ジュディ 虹の彼方に」のレニー・ゼルウィガーが選ばれ、助演男優賞はブラッド・ピット、助演女優賞は「マリッジ・ストーリー」のローラ・ダーンが受賞した。同賞の投票権を持つ組合員の多くはアカデミー賞会員でもあるため、来月9日に発表されるアカデミー賞の行方を占う上でも最も重要な賞として知られている。

また、映画部門の最高賞にあたるキャスト賞には、外国語映画としては史上初めてとなる韓国の「パラサイト 半地下の家族」が輝いた。同作はゴールデン・グローブ賞ではポン・ジュノ監督が監督賞を受賞しており、オスカー受賞に大きな弾みとなった。アカデミー賞では監督賞や作品賞、国際長編映画賞にWノミネートされるなど6部門に名を連ねており、こちらでも外国語映画として史上初となる作品賞受賞の快挙が期待されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)