歌手真田ナオキ(30)が19日、都内で、最新曲「恵比寿」(22日発売)の発表会を行った。

「恋する確率100% ノックアウトボイス!」というキャッチフレーズで、自ら築き上げた「ダミ声」を武器に、注目を集めている。この日は名前の由来となった戦国武将・真田幸村の甲冑(かっちゅう)姿で飛躍を誓った。

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新曲発表会には、大好きだという戦国武将、真田幸村の「六文銭」の家紋が入った甲冑姿で登場した。「真田ナオキ、いざ出陣!」。スーツ姿に着替えると、師匠の吉幾三(67)が作詞作曲した「恵比寿」を力強く歌って新曲をアピールした。

イマドキの塩顔イケメンながら、繰り出されるのは独特のダミ声だ。自ら築き上げた声だ。21歳の時、東日本大震災発生後に、被災地を訪問する歌手の姿に心を動かされ、歌手の道を目指した。特徴のある声にしたいと、1度のどをつぶして鍛え上げた。

村田英雄さんが、海に向かって潮風を浴びながら叫んでいたという“都市伝説”を聞くとそれをまねしたり、日本酒でうがいをしたり、おやつでシシトウを食べたり…。約5年間、あらゆる方法でのどをつぶした。「おかげさまで風邪をひいても分からないと言われるくらいになりました」と笑いつつ、力強い歌声を作り上げた。

昨年6月に宮根誠司(56)羽鳥慎一(48)田中みな実(33)が所属する事務所に移籍。宮根も昨秋、真田のライブを鑑賞しており「声が骨太で、芯が通っているところがいい」と絶賛しており、事務所では1番の後輩に「頑張ってほしい」とエールを送る期待株だ。

5月4日には初の単独ライブ(東京キネマ倶楽部)も決定。また同曲の歌詞にも登場する「恵比寿横丁」と、過去の“ながし”経験が相まってこのほど「横丁大使」に任命され、全国の横丁を回るキャンペーンも実施する。

「自分の歌で、たくさんの方に笑顔になっていただきたいです」。将来の目標にはNHK紅白歌合戦出場を掲げ「(同局のある)渋谷で『恵比寿』を歌えるように頑張ります」と意気込んだ。【大友陽平】

◆真田(さなだ)ナオキ 1989年(平元)12月22日、埼玉県生まれ。19歳の時から家族に歌手の道を勧められる中、11年の東日本大震災発生後に、被災地を訪問する歌手の姿に心を動かされ、歌手を目指す。15年に吉幾三に出会い、16年「れい子」でデビュー。極真空手初段。趣味は小学生時代までやっていた野球で、ヤクルトファン。175センチ。血液型O。