俳優向井理(37)主演のフジテレビ系連続ドラマ「10の秘密」(火曜午後9時、初回20分拡大)の第2話が21日に放送される。

白河圭太(向井)は14歳の娘・瞳(山田杏奈)と2人で暮らす建築確認検査員。9年前、弁護士で上昇志向の強い元妻・仙台由貴子(仲間由紀恵)が家を出て行って以来、シングルファーザーとして奮闘しながら娘と良好な関係を築いてきた。だが、その娘が誘拐される。

向井は演じる圭太について「娘の事を第一に考えるどこにでもいる普通の父親。すごく真っすぐな性格で真面目。もう少しうまく立ち回ったらいいのに、と感じる部分もあります(笑い)」。

初めて挑むシングルファーザーの役で、男手ひとつで育ててきた娘が誘拐されてしまう。「本当に動き回っている役柄。走ったり、叫んだり、怒鳴ったり、物を蹴ったりだとか、本能的に追い詰められる。(誘拐という)出来事が出来事なだけに、誘拐された娘を救うために、家族が何をするのかという本能的なところで動いている。一見簡単で、楽だと思われるかもしれませんが、僕はそういうタイプではないので、すごく不安なんです(笑い)。でも、不安な状況をあえて作るようにしています」と説明した。

そして「すごく上質なサスペンスだというところと、王道のトリックももちろんありますけど『そうきたんだな』といういい意味での裏切りも、いっぱいあります。秘密が多いドラマなので、1時間の楽しみだけではなく、放送中に出た“宿題”を次の週の火曜日(放送日)までに考えていただくような作品にできればと思います」と話している。

第2話では、娘の瞳(山田)を誘拐されたことがきっかけで、元妻・由貴子(仲間)のセレブ生活がすべて偽物で、多額の借金まで抱えていることを知った圭太(向井)。ようやく連絡が取れた由貴子は、瞳が誘拐されたと聞いて一瞬動揺するが、犯人の見当はついている様子で、自分に任せてほしいと圭太を諭す。

しかし圭太は、由貴子が仕事上のトラブルでは片づけられない、ただならぬ事態に巻き込まれていることを察知。「10年前の、あの秘密と関係があるのか?」と、圭太と由貴子がこれまで胸の内にしまっていた過去こそが、事件の発端なのではないかと問いただす。しかし次の瞬間、同じく由貴子を探していた恋人で帝東建設社員の宇都宮竜二(渡部篤郎)が現れて、由貴子は動揺し逃げ出してしまう。

そんななか、以前に瞳が夜の繁華街にいたことを知った圭太は、自分の知らない娘の顔をまた一つ知り、救出を急ぐ。一方、菜七子(仲里依紗)からは、瞳が誘拐された当日に、ピアニストの翼(松村北斗)と会う約束をしていたことを聞かされる。瞳の誘拐に翼が関係しているとにらんだ圭太は、翼を見つけ出すため、菜七子の証言をもとに繁華街で聞き込みを開始。すると早速、ジャズバーでピアノを弾く翼を発見するが、圭太に声をかけられた翼は、突然走って逃げ出す。

タイムリミットが迫るなか、圭太は娘を救い出すため、危険な行動に出る。