宍戸錠さん「スーツは背中で着るんだ」衣装は自前

  • 「ひとり旅」の撮影に臨む宍戸錠さん=1962年5月9日

映画「渡り鳥」「拳銃無頼帖」「流れ者」シリーズなど、数々の日活アクション映画で活躍した俳優宍戸錠(ししど・じょう)さんが、東京都世田谷区の自宅で亡くなったことが21日、分かった。86歳。

「エースのジョー」の愛称で親しまれ、バラエティー番組や料理番組でも活躍した。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。長男は俳優宍戸開(53)。

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宍戸さんが出演した映画「私立探偵濱マイク」シリーズの林海象監督(62) 若い頃から大好きで、僕の中の1番のスターだった。監督となって、何本か仕事をしたけれど、頭が良くて優しい、スマートな方だった。衣装合わせの時も、自分でイメージした衣装を着てきて、それが用意した衣装よりもいいことがあった。「スーツは背中で着るんだ」とよく言っていた。「ザ・コード/暗号」を上海で撮った時、発砲場面で、74歳だった宍戸さんはアドリブで横に転がりながら銃を撃って、格好良かった。中国のスタッフも「日本のベテランのスターがこんなことまでするんだ」と感激して、みんなの意気も上がった。よくお酒を飲んだけれど、映画と同じで、雰囲気もあって、絵になって、すてきだった。プライベートでもスターでした。「私立探偵濱マイク」の時に役名を、「宍戸錠」にしましょうと言った時も、「面白いね」と喜んでくれた。22日から僕が演出する舞台「かげぜん」が始まるので、見ていただこうと思っていたので、残念です。僕の中のスターが亡くなり、本当に悲しいです。