フジテレビは16日午後8時から、11日に亡くなった野村克也氏(享年84)のしのぶ「日曜THEリアル! 野村克也さん追悼特別番組 秘蔵映像でつづるノムさんの野球人生と家族愛」を生放送する。

野村氏は1954年(昭29)、南海ホークスに入団。65年に戦後初の3冠王、歴代2位となる657本塁打、プレーイングマネジャーとしても活躍した。晩年はロッテ、西武に移籍して45歳まで「生涯一捕手」を貫いてプレーした。

現役引退後は解説者として「野村スコープ」などを駆使して、野球を分かりやすく説明。90年にヤクルトスワローズの監督に就任すると、選手の意識改革を断行。データや相手の心理を重視する頭を使うID野球で4度のリーグ優勝、3度の日本一を達成して黄金時代を築き上げた。その後、阪神、楽天の監督を歴任。現場を退いても、ぼやきながらも頭を使った野球を説く“ノムさん節”で人気を集めた。

自らを「月見草」と称し、エリート街道を歩んできた巨人の王貞治、長嶋茂雄のONを「ヒマワリ」にたとえて、反骨精神で偉業を成し遂げた。追悼特別番組では、息子で楽天作戦コーチの野村克則氏のインタビューをはじめ、秘蔵映像を公開する。克則氏は「正直本当にまだ実感がない。キャンプ行く前に顔を見て行ってくるよと。最後握手をして、その時も頑張れって。それが最後ですかね。なかなかゆっくり2人で会話する時間もなかった」と振り返っている。

また、ゲストには教え子たちが集結。東京・お台場のフジテレビには江本孟紀、長嶋一茂、真中満氏。キャンプ地・沖縄のスタジオには高津臣吾ヤクルト監督、古田敦也氏、石井一久楽天GMが顔をそろえ、在りし日のノムさんの野球人生と家族愛を振り返る。

番組の進行は、ヤクルト黄金時代に「プロ野球ニュース」を担当していた三宅正治アナウンサー、西山喜久恵アナウンサー、そして現在「S-PARK」を担当する宮司愛海アナウンサー。