俳優向井理(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「10の秘密」(火曜午後9時)の第6話が18日、放送される。

白河圭太(向井)は14歳の娘・瞳(山田杏奈)と2人で暮らす建築確認検査員。9年前、弁護士で上昇志向の強い元妻・仙台由貴子(仲間由紀恵)が家を出て行って以来、シングルファーザーとして奮闘しながら娘と良好な関係を築いてきた。だが、その娘が誘拐されたことから事件が始まる。誘拐事件を仕掛けたのは、瞳の実の母親である由貴子だった。そして、その事件は10年前の火事にまでさかのぼる。

圭太の母親で瞳の祖母の白河純子を演じているのが女優名取裕子(62)だ。元教師で、圭太には厳しく接するが、瞳にとってはとても優しいおばあちゃんだ。名取は「純子は誘拐事件に直接絡んでいるわけではないので、違う視点から(圭太と瞳を)見ています。(登場人物たちは)秘密を話しているけれど、それが本当かうそかが分かりません。言っていることの裏に、もう1つの秘密があったりしそうなところが、この作品の面白いところだと思います。今後の展開で、純子の口からも秘密が出てくるかもしれませんね」と話している。

第6話では、由貴子(仲間)は自殺した矢吹(中林大樹)が残した偽装計画の証拠となる手帳と引き換えに、帝東建設から引き出した3億円を圭太(向井)に奪われる。計画を狂わされた由貴子は怒りに震え、金を取り戻そうと躍起になる。

圭太が大金を手にしたことを知った幼なじみの菜七子(仲里依紗)は、娘の瞳(山田)のためだと自らを正当化する圭太を責める。だが、誘拐事件の真犯人の由貴子に返すことにも賛同できず、複雑な思いを抱えていた。

圭太と由貴子の元夫婦同士の攻防戦を知った、帝東建設の宇都宮竜二(渡部篤郎)が突然、圭太を訪ねてくる。竜二は由貴子の情報と引き換えに手を組もうと、圭太に取引を持ちかける。

何とかして金の隠し場所を突き止めたい由貴子は、母親を求める瞳の気持ちを巧みに利用し、圭太への反撃を試みる。たとえ実の娘であろうと、手荒なことも辞さない元妻の胸中を察した圭太は、これ以上、娘を危険にさらすわけにいかないと判断。意を決して、瞳にある事実を告げる。