質の高い落語を披露して定席の名前を広めた落語家を表彰する「第14回繁昌亭大賞」の受賞記念落語会が17日、大阪・天満天神繁昌亭で行われた。

大賞は桂文枝(76)の弟子で、昨年11月に48歳で亡くなった桂三金さんが選ばれていた。この日行われた表彰式には、三金さんの妻の奥野雅子さん(39)が出席し、上方落語協会会長の笑福亭仁智(67)からトロフィーを受け取った。雅子さんは「本人がすごく欲しかった賞だと思います。みなさまのおかげです」と感謝した。

仁智は「去年、大活躍で、繁昌亭のPRにも貢献してくれた。下には慕われ、上には頼られていた」と三金さんの死を残念がった。三金さんの大賞受賞は「審査員9人、満場一致でした」と明かした。

この日は、三金さんと同期の桂吉弥(48)桂かい枝(50)が出演。トークショーも行われ、同期トークを展開した。吉弥は三金さんが亡くなったときを振り返り「びっくりしたわ」。

奨励賞は桂文鹿(50)桂佐ん吉(36)が受賞。文鹿も三金さんの同期だった。仁智によると、文鹿は2月は新作を作るためにインドに行っているといい、表彰式は欠席した。仁智は「今頃、ガンジス川につかっていると思う」と笑わせた。佐ん吉は仁智から賞金5万円を受け取った。