エリザベス女王が、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻に“サセックス・ロイヤル”の名称使用を禁止する意向であると報じられているが、専門家は、夫妻にとって大きな打撃にはならないと予測している。

英国を拠点とする、あるパーソナル・ブランディングの専門家はYahoo UKのインタビューで、夫妻が同ブランド名を使用できないことが大きな問題にはならない理由の1つとして、「夫妻は自分たちが後援するチャリティーを賢く選び、世界に一貫したメッセージを送り続けてきた」と指摘。

さらに、「夫妻は同ブランドからの価値を一部失うだろうが、究極的には、夫妻の元ロイヤルとしての名声は不動であり、英米の市場、さらにはグローバルな市場でも常に認知されることになる」とした上で、「ブランドを取り上げたからといって、大きな打撃になるとは思えない」と分析している。

夫妻はすでに、“サセックス・ロイヤル”の公式ウェブサイトに莫大な費用をつぎ込み、同ブランドを洋服、文房具、書籍などに加え、さまざまな活動のためのグローバルな商標として登録しようとしていた。

さらに、新たなチャリティー組織“サセックス・ロイヤル”の設立に向けて動きだしていた夫妻だが、今後はブランド作りのやり直しが必要となる。

王室側は夫妻の“ロイヤル”という言葉の使用について再検討すると同時に、今も話し合いが進んでいるとされているが、情報筋が英デイリー・メール紙に語ったところによると、夫妻は離脱後の新たな活動条件として、希望していた通りには同ブランドを使用できない、という事実を受け入れているようだ。

しかし、新たなブランドのもと、今までやってきたことの全てを一からやり直す必要があるということは、大きな痛手には違いない。(ニューヨーク=鹿目直子)