1月26日にヘリコプターの墜落事故で次女ジアナさんとともに亡くなった元NBAレイカーズのスター、コービー・ブライアントさんの追悼式が24日、米ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われた。

ジアナさんが所属していたバスケットボールチームのチームメートやコーチも含む9人の犠牲者たちとその家族らも追悼する「ア・セレブレーション・オブ・ライフ・コービー&ジアナ・ブライアント」には、チケットを購入したおよそ2万人のファンとともに現役時代の同僚シャキール・オニールやNBAの神様と言われたマイケル・ジョーダンらNBA選手やブライアントさんと親交のあった歌手で女優のジェニファー・ロペスと元ニューヨーク・ヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲス、俳優ドウェイン・ジョンソン、ラップ歌手スヌープ・ドッグらハリウッドセレブも参列。歌手ビヨンセがオープニングに登場し、「コービーを愛しているからここに来た。これは彼の好きな曲。愛が届くように皆も一緒に大きな声で歌って欲しい」と観客に語りかけ、聖歌隊とともに「XO」と「ヘイロー」を力強く熱唱し、最後は天に向かって投げキスを贈った。式典終盤にはクリスティーナ・アギレラがシューベルトの「アヴェ・マリア」を披露し、最後は人気司会者ジミー・キンメルが登場して「私たちにできることはコービーとともに過ごした時間、そして残された私たちが共有することのできる時間に感謝することです」と涙ながらに語り、ブライアントさんが昨年のアカデミー賞で短編アニメ賞を受賞した「親愛なるバスケットボール」が上映され、会場には「コービー」コールが鳴り響いた。レイカーズの本拠地でもあるステープルズ・センターにはブライアントさんの妻バネッサさんと残された3人の娘たちの姿もあり、ブライアントさんの背番号24番のユニホーム姿のファンたちが涙を流していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)