杉咲花(22)がヒロインを務める今秋スタートの次々期NHK連続テレビ小説「おちょやん」追加キャストが28日、制作のNHK大阪放送局から発表され、篠原涼子(46)が朝ドラに初出演することが決まった。トータス松本(53)宮沢エマ(31)も朝ドラ初登場となる。

ドラマは、夫の2代目渋谷天外を支え、松竹新喜劇をおこした浪花千栄子をモデルにした、ヒロイン竹井千代の生き様を描く。杉咲演じる千代が奉公することになる芝居茶屋のおかみ・岡田シズとして、篠原が出演する。

同局は「(篠原の役は)千代を厳しくも温かく見守り、千代にとってもう1人の母親といえる存在になる」設定だと説明した。

トータスは、千代の父・竹井テルヲ役で出演。「口は達者で女性にもてる。トラブルメーカーだが、千代にとっては憎みきれない」父親像だ。母親役が宮沢で「テルヲが連れてきた新しい母」ゆえ、千代とは次第に対立していく関係になるという。

千代は、喜劇界のプリンス、天海一平(あまみ・いっぺい)と出会い、結婚するが、そのプリンス役は成田凌、喜劇界の「アドリブ王」は星田英利。篠原がおかみの芝居茶屋では、主人役で名倉潤、ライバル茶屋のおかみ役にはいしのようこがふんする。

また、上方喜劇界のドンとして中村鴈治郎、千代があこがれる女優に井川遥、千代の最初の師匠として若村麻由美の出演も決まった。

追加キャストの発表を受け、杉咲は「私の演じさせていただく千代が劇中でお芝居の世界に魅了されていくように、すてきな共演者の皆様とご一緒させていただける時間は、私の俳優人生においてもきっと刺激的でぜいたくな、特別な時間になるのだろうなと、今から楽しみで仕方がありません」とコメントした。

さらに「千代にとって、生涯良くも悪くも、とてつもなく大きな存在になるであろう天海一平を演じられる成田さんとは今回で5回目の共演」だといい「とても心強いです」と語った。