俳優窪田正孝が主演するNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜、午前8時)の初回が30日に放送され、関東地区の平均視聴率が21・2%(関西地区19・9%)と高視聴率だったことが31日、ビデオリサーチの調べで分かった。前作「スカーレット」の初回20・2%を1・0ポイント上回った。

また、舞台となる福島地区の平均視聴率は35・9%と驚異的な数字となった。

同作は高校野球の「栄冠は君に輝く」などの作曲を手掛けた福島市出身の作曲家、古関裕而氏をモデルとする作品。同作から土曜の内容は1週間を振り返る形となっている。

朝ドラの初回の平均視聴率(関東地区)は、17年後期「わろてんか」の20・8%から18年前期「半分、青い。」の21・8%、18年後期「まんぷく」23・8%、19年前期「なつぞら」22・8%、19年後期「スカーレット」の20・2%と5作連続で20%オーバーを記録していた。これで6作連続20%オーバーとなる好スタートとなった。

土屋勝裕制作統括は、「大変、多くの方にご覧いただき、誠にありがとうございます。オープニングの原始時代に驚かれた方も多かったかと思いますが、これからも見どころ盛りだくさんですので『エール』を半年間、楽しんでいただければ幸いです。福島県で生まれた青年が、豊橋の女性と出会い、さまざまな困難を乗り越えて歩んでいく物語です。2人が生きた昭和は戦争という悲劇がありました。くじけそうになりながらも必死に夢を実現しようと、励ましあいながら生きていく登場人物たちの姿が、視聴者の皆さまに『エール』となって届くことを願っています」とコメントした。