新型コロナの感染拡大で、公演延期や中止などが相次いでいる芸能界で、緊急事態宣言を受けてさらなる影響が懸念されている。

嵐は5月15、16日に東京・新国立競技場でコンサート「アラフェス」の開催を発表している。単独アーティストが同所で開催する初の公演。ライブ時の動員人数は8万人以上とも言われており、関係者らが難しい判断を迫られている。

今年末をもっての活動休止を発表している嵐は、現在「NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター」を務めている。東京五輪・パラリンピック組織委員会から「開閉会式会場である同所のさまざまなオペレーションの確認を兼ねる」と提示されており、関係者らも検討を重ねているという。

また、宝塚歌劇団はこの日、兵庫・宝塚大劇場、東京宝塚劇場などの全公演について、12日までとしていた中止期間を「当面の間」延長すると発表した。劇団では原則として「延期」はない。ただ、今回は3月に一部公演を上演した以外は中止が継続中。今後、中止公演分も含めて上演スケジュールを調整することも考えられるが、新型コロナ禍の終息の状況は見えず、いつ公演が再開できるかは見込みが立っていない。