歴史好きアイドル“歴ドル”として活動してきた小日向えり(32)が22日、ブログで芸能界からの引退を発表した。「いつも応援してくださって私、小日向えりは、芸能界を引退いたします。所属事務所のサンミュージックは2020年5月末をもって、退所となります」と、所属事務所サンミュージックからも退所すると報告した。

小日向は「15歳から芸能活動を始めて、17年間、人生の半分以上を小日向えりとして過ごしてきました。(今更ですが、本名ではないです。笑)もうひとりの自分がいなくなるような…まだ、私も実感がなく、不思議な感覚です」と複雑な心情をのぞかせた。

真田一族が大好きで、信州上田観光大使として活動してきた。「引退をお知らせして、最後は観光大使をしている信州上田の『2020年第38回上田真田まつり』で、お会いできたらと、と思っていたのですが、新型コロナでイベントの見通しが立たず、残念ながら叶いませんでした」と、上田真田まつりに参加できなかった無念さも吐露。「新型コロナが世界を席巻し、騒動になる前、年末年始には心を決めていました。マネージャーさんとも話し合い、円満に、今月の退所となりました。(中略)マネージャーさんにも、ずいぶん、わがままを聞いてもらっていて、だんだんと申し訳ない気持ちが募っていきました。親不孝ならぬマネージャー不幸というか…」とマネジャーに感謝した。

11年7月にサンミュージック入りし、17年には在籍しながら高齢者支援事業を行う会社「株式会社ぴんぴんころり」を起業し、代表取締役を務める。

「起業を許してくれる事務所なんて、なかなかないと思います(今は芸能界も変わりつつありますが)私が息切れ状態のときに、家族のようなサンミュージックにあたたかく迎えていただき、それから人生が好転していったように思います。本当にサンミュージックに入れてよかった。感謝の気持ちでいっぱいです。涙」

「社長にも、最後の最後まで『籍だけ残しておいて、休業にしたら? 親心として。』と思いやりの言葉をいただき、胸が痛かったし、正直揺れました。でも、背水の陣ではありませんが…中途半端にせず、潔く、終わりたいと思いました。大好きなお仕事だったからこそ、半端な覚悟で、決めたことではなくて。私が芸能界に戻ることは、二度と、ありません」とサンミュージックにも感謝した。

そして「今、私が、すべてを賭けたい夢は、高齢者支援の『株式会社ぴんぴんころり』まだ社員は3人、メンバーも10人未満の小さな会社ですが『東京かあさん』というサービスも、支えてくれる仲間たちも、株主のみなさんも大好きで、私の宝物です。高齢者が生涯現役でイキイキと、女性は育児もキャリアも諦めない。そんな社会を実現します」と意気込んだ。