22歳の若さで23日に亡くなった女子プロレスラー木村花さんが出演していたフジテレビ系の恋愛リアリティー番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」(月曜深夜0時25分)の打ち切りが27日、同局と制作会社のイースト・エンタテインメントから発表された。

同番組に出演していた、退職代行会社「EXIT」代表取締役の新野俊幸氏は同日、ツイッターを更新。一部で、台本がない企画とうたいながら制作スタッフが出演者に対してストーリーを指示していたと報じられた件について「#テラハの暴走 『事実』が大事だと思うからコメントするけど、俺は何も指示されてないよ、忖度なしで。編集にはムカついてたけどな。」と否定した。

新野氏は前日26日、ツイッターに「演者の言動を陰湿に批判することがテラスハウスの面白さのひとつであったという事は否めない。スタジオトークや山チャンネルがその陰湿さを増幅させていた。陰湿であればある程、面白くなるという悪魔構造。制作サイドはもちろん、視聴者としてそれを楽しんでいた自分も反省しなければならないと思う。」(コメントは原文のまま)とつづった。演者の言動を陰湿に批判することを、製作サイドが増幅していたという趣旨のことを指摘。一方で、自身も楽しんでいた部分があると反省していた。

◆木村さん死去をめぐる経緯 3月の先行配信後、木村さんへの誹謗中傷は一時沈静化のきざしもあった、5月18日深夜にフジテレビ版で同番組第38話が再び放送されたことで、また高まっていたとみられる。木村さんは23日未明にツイッターに「弱い私でごめんなさい」などと投稿。同日午後、スターダムから死去が発表されネットフリックスとフジテレビが配信、放送休止を発表した。25日、木村さんが「ごめんなさい」などのメモを残していたことが判明。警視庁は自殺とみて調べている。SNS上での誹謗中傷を問題視する声が高まり、26日には高市早苗総務相が投稿者の特定を容易にし、悪意ある投稿を抑止するための制度改正を検討する意向を示した。