俳優石橋蓮司(78)の18年ぶりの主演映画「一度も撃ってません」(阪本順治監督)の公開日が7月3日に決定した。新型コロナウイルス感染拡大で、4月24日公開が延期になっていた。

阪本監督は「やっとの公開です。撮影はおととしです。いきすぎたグローバリズムの時代に、昭和のたたずまいをよしとして撮りあげた作品です。この状況下での上映となり、まったく意図せぬ感想がうまれそうです。懐かしさより、いつかこんなありさまが、ふざけたような遊び心が、あらためて懇求されるような、新しい日常のその次の日常がこんな風景になってくれればいいなあと、おこがましくも思ってしまいます。懐古的ではなく未来図として。メジャー系も、最も苦境に喘ぐ独立系の映画館も、やれるかぎりの防疫策をとり、みなさんをお待ちしています。映画界の踏ん張りは続きますが、少しずつ映画は銀幕に戻ってきます。アートで心の栄養を!」とコメントした。

主人公が、ハードボイルドを極めすぎた小説執筆活動で周囲を巻き込んでしまうコメディー作品。本編映像を使って、手洗いやソーシャルディスタンスを呼び掛けるオリジナルマナー映像も編集された。

ほかに大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、井上真央らが出演。