NHKは3日、長編アニメ「アーヤと魔女」を制作し、今冬に放送すると発表した。宮崎駿監督の映画「ハウルの動く城」の原作を書いた英作家のダイアナ・ウィン・ジョーンズが書いた児童向け小説「アーヤと魔女」の長編アニメ化を宮崎駿監督が企画し、息子の宮崎吾郎氏が、今作の監督を務める。スタジオジブリとしては、初の全編3DCG制作の長編になるという。

鈴木敏夫プロデューサーは「コロナの後、世界はどうなるのか? それが現在、いろんな人の一番大きな関心事です。映画やテレビだって、それを避けて通ることは出来ません。『アーヤ』は、コロナ後に堪えられる作品なのか? ラッシュを見ながら、ぼくは何度も考えました。そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気づきました。賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思ったとき、安堵(あんど)を覚えました。『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤ』は世界一賢い女の子の物語です。憎たらしいけど、なぜかかわいいアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています。ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗君そのものでした。それを指摘すると、吾朗君は照れくさそうに、はにかんでいました」とコメントした。