上村侑、映画初主演も罵声シーンは「しんどかった」

  • ソーシャルディスタンスを取って舞台あいさつする、左から黒岩よし、上村侑、内藤瑛亮監督

俳優上村侑(17)主演の映画「許された子どもたち」の舞台あいさつが4日、都内で行われた。

内藤瑛亮監督(37)が実際に起きた少年事件をもとに発想したオリジナル作品。上村は友人を殺してしまう不良グループのリーダーの中学生役。犯行を自供するが、母親の説得で否認に転じて無罪に相当する「不処分」となって自由を得る。だが、被害者の家族に民事訴訟を起こされ、世間に糾弾される。

映画初出演で主演の上村は「一番しんどかったのは、クラスのみんなから罵声を浴びせられるシーン」と振り返った。「公開初日の6月1日に家族が見に来てくれて一緒に帰ったんですが、父親が口をきいてくれなかった。考え込んで、ずっと無言でした。自分の息子が人を殺したらと、脳みその整理がつかなかったそうです」と話した。

上村の母親役の黒岩よし(45)は「私と一緒のシーンではいい子ちゃんだったのに、映画を見たら、それ以外ではこんなクソガキだったのかとビックリしました。たくさんの人が、こういう問題に興味を持つきっかけになれば」と話した。

内藤監督は「この映画はフィクションでありながら、現実とつながっている。コロナ禍の自粛警察、木村花さんの事件ともリンクしているところがある。たいていの人は被害者の目線だが、加害者になる可能性の方が高い。自分なりに考えてもらうきっかけになれば」と話した。