歌手氷川きよし(42)の芸能生活満20周年を記念した初のポップスアルバム「Papillon(パピヨン)」が6月9日に発売され、4万枚超のスマッシュヒットになっています。日刊スポーツでは、全14曲を1日1曲ずつ、氷川自身が紹介をする連載「きよし この曲」を木、金、月、水曜日に掲載します。

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2曲目「不思議の国」

この曲のミュージックビデオでは、(登場人物の)マッドハッターを意識した王子のような衣装で登場するのですが、途中で、ドレスを着て、ブルーのウイッグを付けた氷川きよし風アリスの姿に映像が切り替わるんです。ちょっとアーティスティックな感じで曲の世界観を表現しました。

「あなたが笑顔になるなら 帰れなくてもいい このまま迷子でいよう 永遠に」というフレーズが好きで、自分の気持ちと重なります。演歌を歌ったり、ポップスを歌ったり、ちょっと迷子になりそうだなと思われるかもしれませんが、歌を聴いてくださる方が笑顔になれるなら、どこのポジションでも関係ない、“氷川きよし”という自分がそこにいる。そんなニュアンスが込められたすごく好きな一曲で、早くライブで披露したいと思います。

実は、曲中の笑い声も自分で笑っています。最初は男の声で笑っているんですけど、最後はアリスのような少女でと思って、ちょっと高めの声で笑いました(笑い)。(氷川きよし)