元プロ野球選手清原和博氏(52)が7日深夜、とんねるず石橋貴明(58)がパーソナリティーを務めるフジテレビ系「石橋、薪を焚べる」(火曜深夜0時25分)にゲスト出演した。先月15日に4年の執行猶予(覚せい剤取締法違反)期間が満了して以降、初の地上波番組出演を果たした。

執行猶予期間中の1、2年目は自殺願望が強かったという清原氏だが、立ち直りのきっかけは甲子園だった。「(2年前の夏の)甲子園の第100回大会を見に行きたいと言ったら『チケットを買って見に来るのはいい』と言われた」と振り返った。

石橋が「どん底からチケットを買って(甲子園に)行ったんだ」と言うと、清原氏は「巨人-阪神戦で何回も行ってるけど、16、17、18歳の時の甲子園を見たいと思った。スタンドから見て『あー、高校野球っていいよな』と元気をもらった」と笑顔を見せた。

石橋が「清原を立ち直らせたのは、夏の甲子園」と言うと、清原氏は「金足農業の吉田(輝星)君(現日本ハム)の相手が大阪桐蔭。昔の(自身の母校)PL学園みたいな学校」と決勝戦の対戦を口にした。そして「死んでいた魂がドクッドクッと脈打って来た感じがあった」と話した。

石橋は「清原和博ほど野球に愛され、スター街道を歩んできた男が野球をやめようと思った悔しさはキヨさんにしか分からない」と言うと、清原氏は「出会ってしまった」。「何に?」という石橋に、清原氏は「膝のリハビリから解放されて時間ができて、やりたいことが見つからずに夜な夜な飲み歩いているときに出会ってしまった」と薬物との出会いを振り返った。

石橋が「本当に野球が好きな野球小僧が大きくなったような感じだった。事件を聞いたときに驚いた」と言うと、清原氏は「野球ばっかりやっていて、ポッカリ穴が開いた。これからどうしようと。最初は軽いノリで1回だけのつもりだった。でも1回やったらだめ。意志の強い人間だと思っていたけど、唯一負けたのが薬でした。人間じゃなくなる」と薬物の恐ろしさを口にした。

来週14日にも出演する。