山口森広、コロナで仕事なく短編映画監督に初挑戦

  • 初監督・脚本を務める短編映画「捨てといて捨てないで」の製作とクラウドファンディング立ち上げを発表した山口森広

劇団ONEOR8所属の俳優山口森広(38)が15日、初監督・脚本を務める短編映画「捨てといて捨てないで」を製作すると発表し、クラウドファンディングを立ち上げた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、仕事がキャンセルになってしまった俳優たちが一念発起して、自らの手で映画を一から作り、映画祭にもエントリーしようという企画だ。

山口は「出演する予定だった舞台やドラマの撮影がストップし、自粛生活を余儀なくされました。撮影が中止になり、暇を持て余していた同じ事務所の役者仲間がたくさんいました」と、コロナ禍における厳しい現状を語った。その上で、所属事務所レプロエンタテインメントのマネジャーでもある、高崎薫プロデューサーが学生だった15年前に立てた企画がきっかけで短編映画を作ることにしたと明かした。「事務所のマネジャーは、このメンバーで面白いことができないかと、思案していました。そこでマネジャーは15年前、学生だった頃に思いついた企画を掘り起こし、それに私が賛同。娘が宿題をする傍らで脚本を書く、というところからスタートしました」と経緯を説明した。

物語は、ビジネスホテルで働く1人の女性が、清掃の時にゴミかゴミでないかで悩み、振り回される姿を描く。ゴミかそうでないかという小さないさかいから、永遠に分かり合えない人間の価値観までを描くという。脚本の開発は「何度かオンラインで打ち合わせを重ね、脚本を仕上げました」(山口)と、自粛期間中で直接会うことのできない中で進行したという。ただ「こんな時だからこそ、限られた環境で面白いもの作って、みんなを元気にしたい」と意気込んでいる。

出演はキキ花香、堀家一希、幸田尚子、異儀田夏葉、益山U☆G、高野ゆらこ、うらじぬの、下垣真香、伊藤俊輔に、監督と脚本を担当する山口も出演する。

今回の企画に対し、俳優の塚本高史や甲本雅裕、芸人で漫画家としても活躍するカラテカ矢部太郎ら、賛同する著名人から応援コメントが届いた。矢部は俳優としてONEOR8の舞台にも立っており、脚本を読み「捨てるものと捨てないものをめぐる哲学的なコメディー。脚本だけでもう面白い! ぜひ映像で見たいです!」とコメントした。塚本は、「ホテルであれ? 捨ててくれてない、、、など今までに何度も思ったことがあるので内容にも共感ができます」と期待した。

クラウドファンディングの特典「リターン」としては、山口のイラスト付きポストカードや、舞台のビジネスホテルをモチーフにした映画のタイトルと名前が入ったオリジナルホテルルームキーやごみ箱が用意されている。さらに、監督の山口とキャストがオリジナル感謝ソング「あなたは捨てずに拾ってくれ」を歌うという、ユニークなリターンも用意されている。