サザンオールスターズ桑田佳祐(64)が1日、レギュラーパーソナリティーを務めるTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)に出演し、先月21日に73歳で亡くなった歌手弘田三枝子さん(本名・竹永三枝子)を追悼した。

 

桑田は弘田さんのファンとして知られ、83年発売のアルバム「綺麗」に弘田さんをテーマに、愛称をタイトルにした曲「MICO」を収録。番組冒頭で桑田は「先日私の敬愛する、私の世代みんな敬愛する、歌手の『MICOちゃん』こと、弘田三枝子さんがお亡くなりになりました」と報告。過去に桑田がライブで弘田さんの代表曲「人形の家」を歌ったことを振り返るファンからのメールを紹介し「サザンの『綺麗』という(アルバムに)…MICOという曲がありまして。私の世代はあの方のファン。テレビラジオで毎日、弘田さんの歌声を聞いて育った。存在自体がポップで、ビート感いっぱいのポップスを画面いっぱいで歌われる弘田さん。ナンバーワンでした。チャーミングで、当時パンチガールなんて言葉がはやって」と回想した。

その上で桑田は「とにかく、鉄腕アトムと弘田三枝子さんと植木等さんがいてくださって、我々の青春期。ありがとうございました。ゆっくりお休みになってください」と悼んだ。

弘田さんは1961年(昭36)に「子供ぢゃないの」でデビュー。翌年「ヴァケーション」でNHK紅白歌合戦に初出場を果たした。69年に発表した「人形の家」は大ヒットし日本レコード大賞歌唱賞を受賞した。

弘田さんは7月20日に千葉県内の自宅で倒れ、同県内の病院に搬送されたが、翌21日午後10時31分に心不全のため亡くなった。